オフィスに可動式のパーテーション「スライディングウォール」を設置することによって、空間演出の幅が広がります。
使用目的に合わせて壁を移動させる事が出来る点がスライディングウォール最大の魅力です。
この記事では、理想のオフィスづくりに活かすべきスライディングウォールの特徴と、
選び方のポイントについて解説します。
目次
スライディングウォールを上手く活用する為には、まず、スライディングウォールについて理解する事が大切です。
スライディングウォールは、天井にレールを通して天井からパネルを吊る事で、パネルを移動させる事が出来るパーテーションです。
その為、設置には天井にレールを通す工事が発生します。
場合によってはパネルの重みで天井が抜けないように天井に補強を入れる事もあります。
費用もその分かかるので、通常のパーテーション設置よりもコストがかかる事が多いです。
また、エアコンや照明等の位置によって仕切れるラインが制限される事も事前に把握しておくと良いでしょう。
オフィスを必要なタイミングで自由に間仕切りたい場合、様々な方法と素材があります。
どんな頻度で、どんな使用目的で、間仕切りを移動させたいのかをきちんと把握し、仕切る素材を選ぶ事が大切です。
例えば、頻繁に間仕切りを自由な位置に移動させたい場合は、スライディングウォールではなく、キャスター付きのローパーテーションがお勧めです。
必要に応じてすぐに組み替える事が出来、また自由な場所に設置する事が出来ます。
決まった広さを定期的に仕切りたい場合は、ロールスクリーンを設置して簡易的にエリアを区切るといった方法もあります。
しかし、遮音性が低い為、応接の場や会議をしたい場合には不向きです。
スライディングウォールは、天井から床までをしっかり間仕切るので、ある程度音を遮音する効果があります。
なので、会議室や研修室の仕切りとして使用する事ができます。
軽量タイプのパネル等もあり、力を入れずにパネルを楽にスライドさせられるので、女性でも短時間で設置可能です。
軽量のスライディングウォールは、頻繁に組み換えが必要な場所での使用に向いています。
時間や日によって空間の使い方を変えられるので便利です。
スライディングウォールにはさまざまな素材が使われています。
間仕切りの素材が違うだけで空間の見え方が大きく変わるので、オフィスのイメージに合わせて素材を選ぶとよいでしょう。
アルミ、スチール、アクリル、ガラスなどの中から選べます。
アルミパーテーションは、模様や色のバリエーションが豊富です。
色によって空間のイメージを変えやすい素材といえます。
アクリルやガラスとの組み合わせがしやすい点も魅力です。
光を通す部分と遮断する部分を作ることでメリハリもできます。
アクリルやガラスのパネルは透明なものと半透明なものがあり、厚みもさまざまです。
軽くて移動させやすいのはアクリルですが、設置場所によっては重厚感のある機能性ガラスのほうが向いていることもあります。
スチールはほかの素材よりもどっしりと安定した印象です。
しっかりしたイメージを与えたいときには、スチールパネルを使用するとよいでしょう。
パーテーションは、色や柄が同じでも、素材が違うと受ける印象が微妙に違います。
空間のイメージを左右するので、どのように見せたいかを考えて素材を選びましょう。
スライディングウォールには、さまざまな機能を持ったものがあります。
オフィスに設置するのであれば、設置場所に欲しい機能を重視して選ぶとよいでしょう。
たとえば、会議スペースを作るなら、遮音効果に優れたものが適しています。
可動式のパーテーションは比較的軽く作られているので、音が漏れやすいのではないかと心配される方もいますが、固定壁と同じくらいの遮音効果を持つスライディングウォールもあります。
隙間ができないように設置することで、十分な遮音性能を発揮します。
オフィスのスペースは限られています。
使う機会の少ない会議室専用に、大事なスペースを割くことができないということもあるでしょう。
遮音効果のあるスライディングウォールを設置することで、会議をするときだけ会議室を設置することが可能になります。
可動式のパーテーションは単なる間仕切りではありません。
機能を上手に利用することが、必要なスペースを作り出すことにつながります。
パーテーションは、基本的に広い空間を区切るために使われるものです。
しかし、素材や使い方次第では、空間を広く見せるためにも使うことができます。
たとえば、透過性の高いガラス素材のスライディングウォールを選べば、開放的な空間を作り出すことも可能です。
広いスペースを使いやすいように区切る必要があっても、壁を作って視界を遮ると、空間が狭く見えてしまいます。
その点、見通しのよいガラス製のパーテーションを使用した場合、見える空間の広さは元の広さと同じです。
用途に応じたスペースを作り出しながら、視界を遮らないことがガラス製パーテーションの持ち味といってよいでしょう。
強度面を心配する声もありますが、壁として使えるように十分な厚みと強度を持ったガラスが用いられています。
遮音性や遮熱性などの機能を強化した機能性ガラスもスライディングウォールの素材として有効です。
狭い空間もガラスで仕切れば、利用の幅が広がります。
スライディングウォールは、使用したいときにスピーディーに設置でき、使わないときには収納しておくことができる優れたパーテーションです。
素材を選ぶことで、使いたい空間を作り出すだけでなく、見せたい空間に作り変えることもできます。
オフィスのイメージづくりにも役立つので、限られたスペースを有効に活用したいオフィスにぴったりです。