オフィスの内装デザインを依頼するときは、事前にイメージを用意しておくとスムーズに作業が進みます。
デザイナーと依頼する側との間で完成のイメージを共有しやすくなるためです。
この記事では、オフィスの内装デザインを依頼する際に押さえておきたいポイントについて解説します。
実は、オフィスのイメージを伝えるのは至難の業です。
口頭でイメージを理解してもらおうと思っても、正しく伝わらなかったり、知らせておくべきことを言い忘れたりする可能性があります。
では、どうすると一番スムーズにイメージを共有出来るのか。
一番のお勧めは、イメージと合うオフィスの写真を用意してデザイナーと共有する事です。
また、写真を共有する際、そのオフィスのどこを良いと感じたのかも合わせて伝えるとより良いでしょう。
視覚的に共有する事で細かいニュアンスも伝える事が出来、デザイナーもイメージに合ったオフィスデザインを考えやすくなります。
もしも、イメージに加えて間仕切る壁の素材や使用したい色がある場合、担当者に早めに伝えておきましょう。
コーポレートカラーをどこかに入れたいという場合も、最初に伝えておけば、どんな素材でどこに入れるかという提案をしてもらえます。
素材や面積の違いで印象がガラッと変わるので、デザイナーの提案力を確認するのにも利用できる方法です。
また、早めに伝える事でサンプルやショールーム見学などもセッティングして貰う事が出来ます。
実際に使う素材を見たり触ったりすることはとても大事です。
例えばパーテーション等は、写真で見た時のイメージと実物を見た時のイメージが変わる事があります。
ショールームには様々なパネルや建て方の例があるのでオフィスのイメージの参考にもなります。
ショールームにあった部屋仕様に一目ぼれして同じ雰囲気の部屋を作る事も珍しい事ではありません。
イメージが定まらない時は、打合せ前に担当者にその旨を伝えてみるのも良いかもしれません。
予算が決まっているなら、あらかじめ担当者に伝えておきましょう。
きちんと予算を伝えず、理想のイメージだけを伝えてしまうと理想のイメージに可能な限り近づけることを優先したデザインになってしまうでしょう。
しかし、最初に予算とイメージの両方を伝えておけば、予算内でという条件が付くので、デザインが変わってくるはずです。
予算内で理想をすべてかなえることが可能なのかどうかは最初の時点でわかります。
予算内では理想通りに作るのは無理ということがわかっても、対応の仕方はいろいろ考えられます。
たとえば、部分ごとに優先順位をつけて、優先順位の低い部分は丸ごとカットするという方法です。
それ以外の部分は理想通りに仕上げるということで費用を抑えられます。
もう1つは、パーテーションなどの部材の材質や種類を見直すことで、イメージに近いデザインを予算内で作れるようにしてもらうという方法です。
部材に詳しいデザイナーであれば、予算を伝えた時点で、理想に近づける方法を提案してくれるでしょう。
目的が決まっているなら、それを達成する方法はいろいろあるので、予算を含めて考えてもらうことが大事です。
デザイナーにイメージ通りのデザインをしてもらうためには、依頼者が事前の準備をきちんと行うことが欠かせません。
事前に、共有したい内容をまとめておき、できるだけ正確に伝わるように準備をするようにしましょう。