広い空間は間仕切りすることで使い勝手をよくすることができます。たくさんある間仕切りの方法の中から、用途に合った方法を選ぶことが大事です。
しかし、どのような方法で間仕切りするかによって、かかる費用も大幅に変わります。
費用を抑えながら用途に合った方法を選ぶということもオフィスの間仕切りでは必要でしょう。
この記事では、方法別の費用について紹介します。
間仕切り壁を設置する費用は、間仕切りの方法による差以上に業者間の差が大きいといえます。
そのため、具体的な価格は実際に見積もりを取ってみないとわかりません。
業者間で高いか安いかを比較するなら、複数の業者に相見積もりを出してもらうことになるでしょう。
ここでは、実際に間仕切りの方法を選ぶときに役に立つよう、具体的な価格の紹介は避け、値段の差ができるポイントについて解説します。
オフィスに間仕切り壁を設置する場合、かかる費用は設置費用だけではありません。
何もない広い空間に設置するケースばかりではないからです。
もともと壁で間仕切りされていた空間のレイアウトを変える場合は、壁を設置する前に元々あった壁を撤去しなければなりません。
そのため、壁の設置費用にプラスして壁の撤去費用も必要だということを覚えておきましょう。
壁の撤去費用の目安は新設費用の目安のおよそ半額です。
壁の設置にどれくらいの費用がかかるかがわかっていたら、撤去と設置の両方で約1.5倍の費用がかかると見積もっておくとよいでしょう。
間仕切り壁は設置する高さや幅の他に、材質や厚みによっても価格が異なります。
壁に防音材や断熱材を入れるとさらに設置費用が上がるので、業者間の費用の差を比較するときには、骨組みや壁の構造の違いもチェックすることが大事です。
スペースを分けたり視線を避けたりすることがメインであれば、アコーディオンカーテンで間仕切りすることもひとつの方法です。
天井にレールを取り付け、カーテンを下げるだけなので、比較的簡単に利用でき費用も抑えられます。
アコーディオンカーテンは、間仕切りの中では種類が豊富で、DIYでも取り付けできるくらい設置も簡単です。
簡単な取り付け作業だけで使えるようになるので、間仕切り壁と比べると、設置費用が安く解体費用もかかりません。
元々レールがあればそれを使えばよく、新たにレールを設置する場合も基本的には一般的な工具だけで取り付け可能です。
ただし、天井から直接カーテンが下がる形になるので、圧迫感があるかもしれません。
間仕切りをアコーディオンカーテンでする場合、天井までの高さとカーテンの幅で価格が変わります。
また、製品によっては天井に下地を入れる工事が必要になる事や、天井下地がある箇所にしかレールを設置出来ない場合もあります。
そのため、用途と費用にあった製品を選ぶ事が大切です。
アコーディオンカーテンの材質は多くの場合塩化ビニル樹脂なので、手入れが簡単で、汚れてもすぐに落とせるのも魅力です。
レールの位置に気を付ければ、壁としてだけでなく出入り口の扉としても使えます。
広いスペースを細かく区切れるようにしておくと、冷暖房にかかる費用を安く抑えることも可能です。
設置に時間も費用もできるだけかけずに間仕切りをしたいという場合に向いています。
パーテーションで間仕切りしたいときは、どこにパーテーションを設置するかだけでなく、どのくらいの強度が必要か、どんな機能を持たせたいかということも考える必要があります。
用途によってパーテーションの高さや材質が代わり、それによって費用が大きく変わるからです。
パーテーションはカーテン以上にデザインや素材の組み合わせの幅が広いので、設置価格にも大きな幅があります。
予算に応じた設置が可能なので、先にどれくらいの予算をかけられるかを計算してみるとよいでしょう。
壁としてパーテーションを使う場合、スチールパーテーションよりもアルミパーテーションの方が割安に設置できます。
素材の組み合わせの自由度が大きいので、組み合わせを工夫することでスチールパーテーションよりも費用を抑えて設置することが可能です。
さらに、天井に近い部分が空いているランマオープンのタイプはランマクローズのタイプよりも安く設置できます。
必要に応じて間仕切りして使ったりオープンスペースとして使ったりしたいときには、パネルドアで間仕切りすると便利です。
複数の板でできている分アコーディオンカーテンよりもしっかりした印象になります。
パネルの間にガラスを入れられるので光を取り入れながら間仕切りできる点も魅力です。
アコーディオンカーテンよりは費用がかかりますが、一般的なパーテーションよりは安く設置できます。
もっと安く間仕切りしたい場合には、キャスター付きスクリーンをうまく組み合わせて活用するとよいでしょう。スクリーンの材質を選べばかなり費用を節約できます。
間仕切りのために壁を新設してしまうと、後でレイアウトを変えたいと思っても簡単には変更できません。
アコーディオンカーテンによる間仕切りは費用がかからず設置も簡単ですが、レールを一旦設置すると場所が決まってしまいます。
その点、パーテーションは用途に応じて場所や組み合わせを自由に変えることができて便利です。
予算に応じた選択の幅も広いので、オフィスの間仕切りにはパーテーションを選ぶとよいでしょう