ハイパーテーションとは、床や天井に固定されている間仕切りのことです。
簡単には移動できませんが、移転や改修の際には取り外して再度使用できる点が特徴です。
ここでは、コストパフォーマンスに優れているハイパーテーションを選ぶ際のポイントについて紹介します。
固定壁を作るよりもコストが安く、移転や改修が必要になったときには取り外して再利用できることから、オフィスの部屋づくりにはパーテーションがよく用いられます。
オフィスで壁にパーテーションを用いるときは、ハイパーテーションを選ぶのが基本です。
ローパーテーションでも部屋づくりは可能ですが、床や天井に固定されていない分、安定性に欠けるからです。
部屋の壁として用いるのであれば、ハイパーテーションを用いて、上下を固定した形にしておいたほうが当然安定します。
中で仕事などをするのであればハイパーテーションを選んでおいたほうが安心でしょう。
部屋づくりのためのパーテーションを選ぶときは、素材の特徴を考え、用途に合うものを選ぶようにします。
ハイパーテーションは大きく分けて、アルミパーテーションとスチールパーテーションの2種類あります。
アルミパーテーションの特徴は、安価で短納期で設置出来る事です。
スチールパーテーションの特徴は、意匠性が高くまた機能性も優れている点です。
オフィスの部屋と一口にいっても、「執務室なのか」「会議室なのか」「休憩室なのか」によって求められる機能が異なります。
執務室であれば、他の部署との間仕切りや目隠しが主な目的になりますが、会議室の場合は、遮音性の高さが重要です。
休憩室であれば中に誰かがいることがわかったほうが都合がよいということもあります。
部屋設置のためのハイパーテーション選びでは、目的に合わせた素材を選ぶことを中心に考えましょう。
ハイパーテーション選びでは、目的に合わせた素材選びが重要だと前の段落で述べました。
それでは、部屋の使用目的の違いとはどのようなことをいうのでしょうか。
もっともわかりやすい例が防音です。
部屋の使用目的によって、どれくらいしっかり防音したいのかという意識に差が出ます。
これは、同じ会議室名目で部屋を作る場合にも当てはまることです。
会議室は防音性が高いほうがよいと考えるのが一般的ですが、社内の人になら少しくらい声が漏れてもよいと考える場合もあります。
コストはかかっても防音性を重視したいというのであれば、スチールパネルを選ぶことがよいでしょう。
防音性よりもコストを重視したいというのであれば、アルミパネルがおすすめです。
防音性は、パネル本体の素材だけでなく、すき間を作らずに施工できるかどうかによっても差が出ます。
もちろん、防音対策を最重視するのであれば、素材選びを第一に考えるのがよいでしょう。
しかし、コストを抑えながら防音対策もというのであれば、アルミ素材のハイパーテーションを天井から床まで建てる事で、すき間をなるべく減らすという方法でも対処できます。
まずは、どのくらいの防音が必要なのかを十分に考えてから、素材選びをしましょう。
ハイパーテーションによる部屋づくりは、セキュリティー強化にも役立ちます。
パーテーションによってオフィス内をゾーニングすれば、立ち入りを制限しやすくなるからです。
もっとも基本的な方法としては、来客も社員も立ち入りが可能なゾーンと、社員のみが立ち入り可能なゾーンに分けるという方法が考えられます。
わかりやすくいえば、扉から向こうは社員だけしか入れないというようにするという方法です。
来客の出入りが制限されるため、一定のセキュリティーは保てます。もっと高いセキュリティーが必要な場合でも、ハイパーテーションを利用することは可能です。
たとえば、社内に秘密保持が必要な部署がある場合、限られた社員のみが出入りできるゾーンをハイパーテーションで区切り、入り口で入退室管理を行います。
防音性の高いパネルで壁を作り、扉にカギを設けることで、外部と隔離したセキュリティーの高いスペースを作り出すことが可能です。
セキュリティー面を考える際、どのレベルのセキュリティーが必要なのかという点も、パーテーション選びのポイントになります。
具体的には、「外部から見られないことが重要なのか」「話している音を聞かれないことが重要なのか」「外部から侵入されないことが重要なのか」という違いです。
防音性を重視するならスチールパーテーションが最適ですが、見られないことだけが目的であれば、アルミパーテーションでも問題ありません。
侵入に対するセキュリティーを重視するなら、「パーテーションを利用するかどうか」という点から考える必要があるでしょう。
オフィスの部屋づくりには、ハイパーテーションの利用がおすすめです。
ただし、用途にあった素材を選ぶことが欠かせません。
どのような部屋を作るのにハイパーテーションを用いるかということだけでなく、防音やセキュリティーをどのくらい重視するのかという点がポイントになります。
広いスペースを使い勝手がよいように区切るというだけでなく、どのような機能を持たせるかということも考えて設置しましょう。
また、消防法によって建て方や素材が制限される事もありますので、専門業者に一度相談しては如何でしょうか。