会議室に適したパーテーションとはどのようなものでしょうか。
会議室の性質上、防音性や遮音性は欠かせません。
しかし、どのような空間演出が可能なのかも考慮して素材を選ぶ必要があるでしょう。
この記事では、会議室用パーテーション選びのポイントを紹介します。
パーテーションにどのような素材を利用するかはとても重要な問題です。
選ぶ素材次第でオフィスの印象を大きく変えることができます。
たとえば、ガラスは透過性のある素材なので、スペースを細かく分けても視界を遮りません。
目に入る範囲を同一のスペースと認識するため、開放的な印象になります。
ですから、会議室をオープンに意見を言い合えるスペースにしたい場合は、
パーテーションの素材はガラスを選ぶとよいでしょう。
常に周りから見られていたのでは仕事に集中しづらいというのであれば、
ブラインドと組み合わせることで解決できます。
必要に応じてブラインドで目隠しすれば、中を見えなくすることも可能です。
パーテーションに木目の素材を選んだ場合には、意匠性の高い空間にすることができます。
木目の大きさや色の濃さによって雰囲気を変えられるので、スペースの広さや主な利用目的に応じて木目を選ぶとよいでしょう。
ベースの色が濃い木目を選んだ場合には、空間全体に重厚感が出ます。
しかし、同じスペースでもパーテーションを明るい木目に変えると、一転して温かく落ち着いた雰囲気になります。
ガラッと雰囲気が変わるので、どの木目を選ぶかはとても重要なポイントです。
ガラスと木目素材など、異なる印象を与えられる複数の素材を組み合わせて使用するという方法もあります。
「社員が活発に意見を出し合えるような会議の場にしたい」というのであれば、
温かみがある明るい木目と解放感があるガラスの組み合わせがぴったりです。
「お客様が居心地がよいと感じる空間を作りたい」
「お客様が心を開いて話してくれる商談スペースにしたい」という場合にも良い組み合わせといえます。
一方、「安定した企業だという印象を与えたい」「重要な内容の会議をする場にしたい」というのであれば、重厚感のあるスペースにしたほうがよいかもしれません。
濃い木目にブラックの柱を組み合わせると、落ち着いた重厚感のある空間になります。
行いたい内装デザインが決まっている場合や、イメージがある程度ある場合、どんなデザイン空間にしたのかによって仕切る素材が変わってきます。
会議室を仕切る場合、ハイパーテーションか作り付けの壁で建てる事が多いです。
デザインによって、どちらの壁で建てて行くのかが決まるので、一度どんなデザインにしたいのかを確認しておくと良いでしょう。
ハイパーテーションの特徴は3つあります。
1つは、パネルがツルッとしている為スッキリした印象のある空間になりやすく、また、オフィスらしさを作りだす事が出来る事です。
仕事場としての役割を持たせながら、意匠性の高い空間をつくる事が出来ます。
2つめは、カラーバリエーションが豊富である事です。
コーポレートカラーを取り入れたり、人間心理に与える影響を考慮して色を選んだりするなど、さまざまな工夫ができます。
最近は特殊な塗装を施す事で絵柄が浮き出ているパネル等もあるので、
パーテーションでも個性的な空間を作り出す事が出来るようになりました。
3つめは、移設する事が出来る事です。オフィス移転計画やレイアウト変更が頻繁にある場合はデザインに関わらずパーテーションで建てる事がお勧めです。
ハイパーテーションは、アルミパーテーションとスチールパーテーションの2種類のパーテーションがあるので、
どちらのパーテーションが行いたいデザインに適しているのか、比べてみると良いでしょう。
その際は、事前にアルミパーテーションとスチールパーテーションの特徴をおさらいしておくと良いかもしれません。
作り付けの壁の最大の特徴は、家の壁のように壁紙やタイルを貼る事が出来る事です。
タイルや壁紙の種類が豊富にあるので、幅広いデザインに対応する事が出来ます。
また、壁の建て方の自由度が高く滑らかな曲形を描く事も出来るため、オフィス空間に感じさせない個性的な会議室にする事も出来ます。
デザインが特に決まっていない場合や希望が無い場合は、オフィス内装業者に依頼してデザイン提案して貰う事がお勧めです。その際、ハイパーテーションの場合と作り付けの壁の場合とで2パターンの依頼をすると、見積と一緒にデザインの比較も出来ます。
パーテーションに機能を持たせることで、見た目以上の効果が期待できるようになります。
たとえば、会議室ならホワイトボードパネルを取り入れると有効です。
パネル自体がホワイトボードになるので、別にホワイトボードを用意する必要がなくなります。
ホワイトボードの購入費用が要らなくなるので、コストダウンにつながるのはもちろん、設置場所の確保も不要です。
設置の際に奥行きが想像以上に必要なホワイトボードですから、設置スペースが要らなくなることで別の目的に利用できるようになることはプラスだと考えてよいでしょう。
スチール製パーテーションは、パネルの中に吸音材を入れることが可能です。
そのため、防音性の高い空間を作ることができます。
秘密性の高い会議を行う機会が多いのであれば、吸音材を入れたスチール製パーテーションの利用も検討してみるとよいでしょう。
パネルに機能を持たせることで、見た目を変えずに必要な機能だけを取り入れられるのもパーテーションの魅力です。
また、限られた空間をできる限り有効活用したいというのであれば、必要に応じて間仕切りを移動させられるスライディングウォールの活用がおすすめです。
パネルの位置や組み方を変化させることで、パーテーションで囲む範囲を変えられます。
たとえば、普段は複数の小さなミーティングスペースにしておき、大人数の会議を行うときだけパネルを移動して、広い会議室に作り変えるということが可能です。また、パーテーションをすべて1カ所に集めれば、仕切りのない広い空間にすることもできます。
仕切りのない広い空間ができれば、そこをイベント会場として活用することもできるでしょう。
パーテーションを設置する際には、まず、どんな目的で使用したい部屋なのかをしっかり把握するようにしましょう。
目的をはっきりさせてきちんと把握することで、目的に合ったハイパーテーションを選べるようになります。
たとえば、防音性が高い部屋が必要ということなら、防音機能を持たせたスチールパーテーションが選択肢に入るはずです。
短納期でコーポレートイメージをアピールしたい部屋ということであれば、
コーポレートカラーを取り入れたアルミパーテーションという選択もあるでしょう。
開放的な部屋が必要ということであれば、ガラス素材のパネルを選ぶか、
移動可能なスライディングウォールを選ぶかという選択肢も出てきます。
目的がはっきりしないと素材や機能を選べないので、最初にどんな部屋にするのかを決めてしまうようにしましょう。
目的を把握したうえで担当者やデザイナーに相談すると、求めている空間に適した素材を提案してくれます。
もしも、目的をはっきりさせた結果、スペースを簡易的に間仕切りしたいだけだったという場合には、本当にハイパーテーションが必要かということろから考え直す必要があるかもしれません。
場合によってはローパーテーションのほうが目的に合っている可能性があります。その場合は、インターネット上で数多くの種類から安価なパーテーションを選ぶことが可能です。
ただし、ローパーテーションでもなるべくしっかりした製品を設置したいという場合は、パーテーション設置業者に依頼するのがおすすめです。必要に応じて図面も作図してくれるので、相談してみるとよいでしょう。
ハイパーテーションは単にスペースを区切るためのものではありません。
同じ大きさの会議室を作る場合でも、選ぶ素材やデザインによって、まったく異なる印象にすることができます。
会議室は人が仕事をするスペースです。中で働く人がどのような印象を受けるのかということもよく考えたうえでパーテーション選びをしましょう。