パーテーションとは、広いスペースを使いやすい広さに区切る間仕切りのことです。衝立のようなものから、簡易壁のようなもの形がさまざまで、目的に応じて高さや材質などを使い分けます。ここでは、オフィス向けのパーテーションを紹介します。
目次
パーテーションには、大きく分けてハイパーテーションとローパーテーションからなり、ハイパーテーションとローパーテーションの主な違いは天井に固定されているかどうかにあります。
固定されているのがハイパーテーション、固定されていないのがローパーテーションです。
いずれのパーテーションも、いろいろな素材が使われています。
ハイパーテーションは壁として使われることが多いため、スチールやアルミ、ガラスが主な素材です。
防音や遮音、セキュリティー強化など、目的に応じて素材を選びます。
それに対して、ローパーテーションは部署の区分けといった簡易的に間仕切りたい場合に使われる事が多い為、パネルの大きさや素材・デザインの種類が多く、選択肢が豊富です。
パネル部分に木や布を用いることもあります。
オフィスではスペースの区分けや部屋づくりにパーテーションを用いるのが一般的です。
目隠しの目的で使う場合は、高さが重要なポイントになります。
どの程度まで視界を遮りたいのかが高さを決めるときの基準です。
ハイパーテーションは、鉄やアルミの枠に石こうボードなど不燃性の高いパネルを組み合わせたものです。
部署と部署、社外と社内など、空間を分ける際の壁の役割をします。柱やレールで床と天井をビス固定して設置させるパーティションです。
扉を付ければ簡単に部屋としての体裁が整い、防音やセキュリティーなど必要な機能も持たせられます。
さまざまな素材のハイパーテーションがあるので、素材を決めるときにはどのような目的に用いるのかはっきりすることが大事です。
たとえば、会議室や応接室の壁に用いるなら、防音性を高めるために、なるべくすき間を作らないようにしましょう。
防音性の高さではスチールパーテーションが優れていますが、コストの手ごろさではアルミパーテーションがおすすめです。
パーテーションの内部にスイッチや配線を組み込めば、壁としての機能はほぼすべて持たせられます。
床から天井までの高さが高いときは、一部にガラスなど視認性の高い素材を組み込んで圧迫感を減らすようにすることも可能です。
ローパーテーションは種類の豊富さが魅力です。
オフィス用のパーテーションだけでも選択肢が多いので、用途に最も適したものを選べます。
ハイパーテーションと同様に間仕切り目的でも利用できますが、得意なのはプライバシーの確保です。
密閉性が低い分、防音性は期待できませんが、周りからの遮断や目隠し目的では便利に使えます。
ローパーテーション選びでは、どのようなシチュエーションで利用するかをはっきりさせ、必要な高さを割り出すことが大事です。
「座っているときの視界を遮るのか」
「区切ったスペースの中を見られないようにするのか」
など目的によって選ぶべき高さが変わります。
また、
「日常的に利用するのか」
「必要なときだけ出して使うのか」
という点も重要なポイントです。
「いつどんな目的で使うのか」をはっきりさせてから選ぶようにしましょう。
他にもオフィスで動線を作ったり目隠しをしたりするのに用いられるパーテーションには様々な種類があります。
その中でいくつかご紹介いたします。
パネルとコーナーポール、安定脚などパーツの組み合わせで自由に形を変えられる置き型のパーテーションです。
ツメやマグネットで連結することで、L字やT字、コの字にスペースを区切れます。
机の周りに置いて目隠しにしたり、簡単な応接スペースを作ったりするのに便利です。
壁面をホワイトボードや掲示板に使えます。
最初から安定脚が付いており1枚でも使用可能な自立式のパーテーションです。
普段は折り畳んでしまっておき、使いたいときだけ広げて使います。
使用時の幅を自由に調整でき、必要なときだけスペースを区切るのに使えるという点が特徴です。
フレームに布をはって使用するパーテーションです。
スクリーンはポップなカラーやデザインのスクリーンを選んで使用できます。
コストがかからず、女性でも持ち運びしやすいのが魅力です。
ただし、遮音性が期待できないので、目隠し目的での使用になります。
上部に観葉植物などの鉢をセッティングできる受け皿が付いた厚みのある間仕切りです。
人目に触れやすいエントランスや休憩室に置くのに適しています。
この他、ロッカーなどの家具をパーテーションとして利用することも可能です。
さまざまな素材や種類があるオフィス用パーテーションは、用途に合わせて選ぶのが基本です。
ハイパーテーションにはハイパーテーションの、ローパーテーションにはローパーテーションの持ち味があります。
その持ち味を十分に活かすためには、適材適所の考え方が重要です。
どこにどのようなパーテーションを使うのがベストなのかがわからないなら、専門業者に相談してみてはいかがでしょうか。
最適なプランを提案してくれるはずです。